World guide

ご案内

天地を分けた反逆戦争から数千年後、神様のゴミ箱と称される最下層の世界にて希望を背負って生を受けた少女ルシフェルを中心に展開する物語、『破葬神話』の世界を案内します。

天使と悪魔

人は、この世界の安定を望んだ者を『天使』、革命を望んだ者を『悪魔』と呼んだ――。人物像

天使が戦う理由
強引な革命を望む悪魔の考えに賛同できないため。世界の安定を図るため。

悪魔が戦う理由
神の独裁に賛同できないため。世界を自らが思い描く良い方向に変えるため。

見えない壁を隔てて並ぶ三層の世界

天界(上層部)
天界
神(創造主)に加護され天使と呼ばれる美しい種族が住む緑豊かな『楽園世界』。神に認められた聖なる者のみが足を踏み入れ住まう事を許される場所。白い太陽に照らされ常に昼を保っているのも特徴。自然が豊富で気温も常に一定しており、まさに楽園と思しき場所である。

ただし神とその腹心である大天使ラファエルに厳しく監視されているのが玉にキズ。不自由のない暮らしと引き換えに神への奉仕を常に強いられる。

備考:
・神の住まう神殿も此処に存在する。かなり果ての位置にあるとのこと。
・天界は全域に渡って禁酒、禁煙。ただし一部の皆さんは隠れて楽しんでいる模様。
・ラファエル様は優しい(っていうか面倒くさがり)ので多少の不正は見逃してくれます。
・天界の市場やカフェに並んでいる商品は全て無料。食べ過ぎ注意。
・性に関しての規制は驚くほど緩い(理由:神様自身がエロいもの大好きだから)
・基本的に神様を怒らせるようなことさえしなければ超快適に過ごせます。

人間界(中層部)
人間界
昼は太陽、夜は月によって照らされていた世界。通称『見捨てられた場所』。神のごく僅かな加護を頼りに人間と呼ばれる羽も力もない種族が住む。空間のバリアが弱い為に行き来が容易。ゆえに天使、悪魔、両種族の遊び場にされていた模様。悪魔側は特に人間界を便利に利用していたようだ(主に物資の調達などなど)。

過去形で語るのはこの世界が神に破葬され既に存在しないため。これは積もり積もった人間たちの罪が神の逆鱗に触れた結果である。

備考:
人間たちは神の加護も魔法能力も無かったがゆえに長い時間をかけて科学と呼ばれる力を自分たちだけで発展させ立派な文明を築き上げた。天使も悪魔もこの独自に発展した科学文明には感銘を受けていたようだ。
神が創造に慣れておらず天使との作り分けが曖昧だった初期の人間たちはやたらと尖った身体能力を持っていた。カインの怪力やリリスの無尽蔵な体力と足の速さがそれ。

魔界(最下層)
魔界
物語の中心地。赤い月に照らされ常に夜を保っている世界。主に神へ反逆した悪魔と呼ばれる奇怪な姿をした種族が帝王サタンを希望と崇め破壊神レヴァイアに守護されながら魔王バアルの指揮に従い気侭に暮らしている。神が創造に失敗した生き物を放り込むことも多く、そんな事情を皮肉って魔界を『神様のゴミ箱』と呼ぶ者もいる。

神の加護が一切ない過酷な環境におかれた最下層の世界ながら食料や物資を自力で充実させることに成功しているため住人たちはみな気楽。住めば都と口を揃えている。なお、悪魔たちはお祭り好きな気質ゆえ彼らの住む街では年がら年中色んなイベントが催されているとか。

備考:
・悪魔たちはみな魔界の一角に発展させた街にて仲良く日常生活を営んでいる。
・お酒と煙草と結婚に年齢制限がなかったりと色々な規律がとことん緩いことで有名。
・魔王様たちは街全体が見渡せるよう高台に築いたお城で暮らしてます。
・神様のゴミ箱だけあって大罪人を収容する牢獄施設も此処に存在する。
・荒れ果てた大地ながら観光名所いっぱいあります。

各世界を隔てる見えない壁について
それぞれの世界には神が設けた見えない壁(空間のバリア)が存在し、お互いがお互いの世界へ自由に出入り出来ないよう区切りがされている。ただし神の加護を受けている天使たちは全世界を自由に往来する事が出来、人間界においてはバリアが薄く悪魔でさえも容易に足を運ぶ事が出来た。他種族が決して足を踏み込めない程の強力な壁を持っているのは天界のみ。

層の図解
壁の説明
天界に設けられた壁は反逆戦争後に神が悪魔たちを恐れるあまり無我夢中で張ったもの。ゆえに破壊神ですら容易に破れない絶対の強度を誇るが、神自身にも制御出来ない代物となった。これが両者の長い長い均衡が続いている一番の理由。

三人の神

流れ星となった魂は希望の神に引き寄せられ、創造神に肉体を与えられ、生を全うしたのち破壊神に見送られて再び流れ星となり、旅に出る――。
思い出して。貴方は希望の神に導かれ、創造神に歓迎を受け、破壊神に悼まれながら旅立ち、そして再び希望に胸を膨らませて此処にやって来たのです。

創造主
産みの喜びと苦しみを味わい続ける義務を背負っており、この世界の『物質』の概念を司る存在。この世界で主に『神』と呼ばれ天界の神殿奥深くに暮らしている者がそれである。
彼の存在がなければ世界は形そのものを失って崩壊するとされている。つまり彼こそがこの世界の存在を確立させている柱。しかし積み重なった産みの苦しみによりその精神は年々病み続けている。

希望の神
羨望の眼差しを一手に引き受ける喜びと重圧を背負っており、この世界の光である『始まり』と『希望』の概念を司るその存在がなければ世界は『希望』を見失い、『始まる』という世界を世界として機能させるための最も重要な現象をも失うという。
現在その力はサタンの一人娘ルシフェルが継承しているとのことだが……、サタンとは少し様子が違うようだ。

破壊神
この世にある負の全てを受け止める優しさと悲しみを背負っており、この世界の闇である『終わり』と『絶望』の概念を司る存在。魔王レヴァイアがそれである。
彼の存在がなければ世界は『絶望』という負の概念を失い世界を世界として機能させるための『終わる』という始まりと同等の重要な現象を失うとされている。
しかし世界の暗部を一手に担う役割ゆえにレヴァイアが抱える負担は酷く重い。

神の子供たち

流れ星となった魂は希望の神に引き寄せられ、創造神に肉体を与えられ、生を全うしたのち破壊神に見送られて再び流れ星となり、旅に出る――。
思い出して。貴方は希望の神に導かれ、創造神に歓迎を受け、破壊神に悼まれながら旅立ち、そして再び希望に胸を膨らませて此処にやって来たのです。

天使
最上の世界(天界)にて、神の手厚い加護のもとで繁栄を続けている種族。『天使』という名は天地創造期に神が星空を見上げながら「お前たちは天上からの遣いだ。天上の大いなる意思が孤独だった私のためにお前たちを此処へ向かわせたに違いない」と呟いたことが由来。

天使たちは「神の存在あってこその我が命」という思いを根本に抱いている者が多く(実際に物質の概念を司る創造主の存在がなければこの世界は維持できない)、生への執着が悪魔より強い傾向にある。ゆえに紆余曲折を経た今も神を盲信し、己の全てを捧げている。なお、外見は主に「光を帯びた姿」と称される。

悪魔
神に見捨てられた地にて三大魔王の加護のもと独自の繁栄を続ける種族。元々は反逆戦争に敗北して最下層の世界(魔界)に堕とされ、変わり果てた姿となった天使たちを指す。

のちに破壊神から加護を受けて堕天した天使や悪魔に魅入られて加護を受けた人間たちも『悪魔』と称されるようになった。なお、外見は主に「色褪せた姿」と称される。

人間
泥で作った身体に魂を込めることで出来上がった天使のレプリカ。脆い身体を与えられ、神に見捨てられた無加護な大地で生きることを課せられた種族。元が泥である影響からか身体の再生能力はとても低く、天使や悪魔と違って心臓部以外を破壊されても絶命に至る。

一応、神から直接手でこねられ血を貰って生まれた人間はもう少しマシな仕様だったらしい。

亜種
天使、悪魔、人間にも該当しない突然変異。神の呪いを受けて半不老不死の身体となった原初の人間カインと魔界の帝王サタンの花嫁となった同じく原初の人間リリスはこれに該当する。

怪物
天地創造後、たびたび神が創造に失敗して生み出していた奇っ怪な生き物。形容し難い姿形ながら「正しく創造されていたらこうなっていたであろう面影」を残しているのが特徴。本当なら天使として生まれるはずだった怪物は特に面影が濃い。

補足

World Guideには破葬神話の基本情報のみ記載しています。更なる詳細は個別の登場人物紹介や用語集にて。