Character
Lucifer
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ルシフェル
Lucifer …… 「明けの明星」「光をもたらす者」の意
Lilin …… Satanの『n』、Lilithの『Lili』、合わせてリリン。- 旧名
- リリン(Lilin)
- 愛称
- ルーシー|女帝|ルシフェル様
- 年齢
- 16歳(第一章登場時は13歳)
- 性別
- 女
- 身長
- 167cm
- 髪色
- 銀
- 眼球
- 右目/ピンク、左目/ブルー
- 装飾
- ゴールド|ブルーダイヤ|ピンクダイヤ
- 血縁
- 父:サタン 母:リリス
- 種族
- 混血悪魔 (悪魔と人間のハーフ)
- 地位
- 女帝 (魔界での最高地位)
- 武器
- 炎属性魔法|レイピア&短剣
- 彼氏
- カイン「違います、付き合ってません」
- 称号
- 救世主
人物像
朗らかで心優しく絶世の美女でもある母親から生まれたものの、残念なことに顔も口調も思い切り父親似に仕上がっている本編主人公。帝王サタンの一人娘で13歳の時に致命傷を負ってしまった父の願いを受け、その血肉を喰らい希望の名と概念と絶大な力を継承した魔界の二代目帝王。みんなに愛されているお嬢様。
親喰いの大罪を犯した影響で元は銀色だった目の色は不自然なオッドアイに変わり、姿も獣じみた異様なものとなった。そのうえ大罪を犯して受け継いだ絶大な力は自分自身で上手く制御出来ないため、普段は父の形見である左耳のピアスによってその力のほとんどを封じ、辛うじて本来の姿をも保っている。
口がべらぼうに悪いので一見すると勝ち気で傲慢な自己中娘だが根はとても繊細で心優しい女の子。周囲に心配をかけまいと不器用に強がってばかりいる。現在、自分が助けた同居人カインに熱く片想い中。権力を振りかざして強引かつ必死にアプローチを続けている。
ボーイッシュな見た目に反して根っからのお嬢様なので剣の腕はほぼ皆無。悪魔と人間のハーフゆえに翼も持っておらず飛行能力もない。だが帝王の娘ゆえ魔力に関しては生まれながらに抜きん出たものがある。それに加えて制御できない力を手に入れたため、興奮極まると炎を暴発させたり自分ごと周囲を真っ黒に焼いてしまうことも多々。
作者用メモを兼ねた備考
★誕生当初は身体の成長が尋常ではない早さだった。生後2日目で幾つかの言葉を話し生後3日目には2歳児ほどの身体になり生後4日目には既に歯が生え揃って7日目には自力で歩行を始めたという。その後は人間の子供とほぼ変わらぬ緩やかな成長を見せるようになった。ついでに、大きな身体と高い知能に反して生後半年ほどは普通の子供らしくママの母乳で育ったとのこと。
★3歳頃、自分を出産したがために母親リリスが歩けなくなったことを誰に聞くでもなく察して負い目を感じ酷く苦しんだ過去がある。この時に当の両親やバアル、レヴァイアに救われたことでルシフェルは周囲の大人たちに強い尊敬の念を抱くようになった。
★髪型は3歳~7歳までボンボンゴムによる二つ結び、7歳~15歳までは胸元に届く長さの髪を結い上げたポニーテール、16歳にて今のショートヘアに落ち着いた。髪を切った理由はなかなかに乙女チック。
★魔法能力には長けるが肉弾戦はまるでダメという典型的な魔法使いタイプ。逃げ足が速いのも特徴。
★顔も口の悪さも本当に父親似。「クソッタレ!」とか「畜生が!」とか汚い言葉を平気で放つ。目上を敬う気持ちに欠けている面もあり、敬愛する兄たち以外は基本的に「アンタ」呼ばわり。初対面のカインを「コイツ」呼ばわりしたのも記憶に新しい。それでも許されているルシフェルの人徳たるや、です。
★一人称は「アタシ」。カタカナがポイント。
★なんだかんだで帝王としてのカリスマ性を秘めている子。その証拠にルシフェルが改まって低い声で話を始めると誰もが夢中で聞き入るという。
★残念な父親似とはいえ黙っていればちゃんと美少女。お父さんがかつては奇跡の美少年だったおかげ。
★両親亡き後はバアル、レヴァイアを親代わりに頼りつつ城にカイン、バズー、デイズの同居人を迎えて滅多なことさえなければ呑気に楽しく生活している。
★同居人のカインがとことん大好き。ほぼ一目惚れして以来、どれだけ拒絶されようと一途にアプローチを続けている。
放っておくと果てなく無茶をする実に危なっかしい彼は、それまでただ周りから大切に守られる一方であったルシフェルにとって初めて自分から身を乗り出して守りたいと思えた男だった。
破葬神話 Complete Story 【01:胸焼けするほどの愛を捧ぐ:後編】より。
★ルシフェルの瞳の色は向かって左から赤、青、黄色と覚えよう。
★両親を喰らうという衝撃的な経験に加え不自然な形で力を受け継いだがために記憶が混濁して自身のことを把握しきれていない部分が多い。自分が何を分かっていないかが分かっていない状態である。
★形見のピアスに力を封じる効果があることを誰に言われるでもなく知っていた理由は今もって分からない。
★そもそも何故カインを牢獄から救うタイミングを自分が知っていたのかも分かっていない。
★両親の死後、神に剥奪されたことで誰も口に出来なかった「Lucifer」という名を「父が神に剥奪された希望の名を今日から私が名乗る」と自分が何故言い放ったのかも分かっていない。
★力と一緒に両親の記憶を少し継いだのではないかと言われているがそれにしても不自然な点が多い。
★隠された事情の殆ど知るであろうバアルとレヴァイアは詳細を尋ねても何故か誤魔化し半分な答えしか返してくれない。
★それでも当の本人はあまり深刻に悩んではいない。「分からないものは分からない、悩んでも仕方ない」と妙なところだけポジティブな性格をしていることと心底信頼しているバアルとレヴァイアが答えを誤魔化すのは良い理由ゆえと信じているため。
★両親の力を継いで以降、何かに心底夢中になると周りが全く見えなくなるほど没頭したり普段では考えられないほどの力を発揮した挙げ句に記憶が飛んだりすることが増えた。
★リリスにそういう癖があったので元々そうなる素質は持っていたと思われる。
★左耳のピアスを外すと大変身してパワーアップ
★両親亡き後のルシフェルは戦闘時やいざというタイミングになると力を封じる効果を持つ左耳のピアス(目を忠実に象った手のひらほどの大きさを誇る黄金のピアス)を外し、力を全て解放する。これで普段の倍近い力を出せるようになる。
★力を開放すると弊害としてすぐに容姿の変化が始まり数秒間の成長痛を味わったのち髪は生前の母親と同じ長さまで伸び、頭には父親譲りの禍々しいツノが生え目つきもより鋭くなる。なお、成長痛を伴うだけあって背も普段より5センチほど高くなるようだ。
★ルシフェルは案外気軽にピアスを外して力を解放しているが一応これは両親を食らって不自然に膨張してしまった力を暴走させる行為なので実は大きな危険が伴う。決して気軽に行っていいものではない。
★実際に長時間ピアスを外してしまったルシフェルは尋常ではない成長痛に襲われた挙げ句、身体の内から湧き出る炎の渦を制御出来ずに何もかも燃やし尽くしかけたことがある。
武器

★レイピア&短剣
レイピアはサタンパパ、名前ロゴのチャームはバアルとレヴァイアから、短剣はリリスママからの貰い物。ルシフェルの身を案じるみんなの祈りが込められているため武器というよりはお守りとしての意味の方が強い。なにせお嬢様育ちで非力なルーシーは本来武器の扱いが下手。
以下、ネタバレ要素を含む備考
★余談もろもろ
★誕生日は3月14日。ルシフェルは破葬神話にて明確な誕生日のある稀な存在。
★主人公なのに登場人物の中で最年少ゆえ備考の文章量が最も少ないかもしれない。