Character
Baal
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バアル
Baal …… 「王」の意
- 愛称
- 王様|バアル様
- 異名
- 冷徹なる王
- 年齢
- 天地創造時に生誕
- 性別
- 男
- 身長
- 183cm
- 髪色
- 銀
- 眼球
- 金
- 装飾
- ゴールド|アメジスト
- 血縁
- 生みの親:神 姉:ジブリール
- 種族
- 悪魔
- 地位
- 魔界の王(三大魔王の一人)
- 武器
- 氷属性魔法|爪
- 宿敵
- ラファエル「名指し頂き恐悦至極」
人物像
三大魔王の一人。先代より帝王に代わって魔界の政治を行っている事実上魔界の統領。希望の概念を抱えるサタンと絶望の概念を抱えるレヴァイアを盲信し支え続けてきた存在。周囲からの信頼厚い男である。かつては神の自慢の子供とされたが様々な事情が重なって自らその立場を捨て去り反逆戦争の筆頭に立った。
なお、神が創造に慣れていなかった時期に生を受けた影響からか身体に多くの奇形箇所(背中ではなく耳に生えてしまった飛行能力のない羽や攻撃時に刃の如く変化する爪など)を持つ。
戦地では卓越した判断力と広い視野を活かして悪魔軍を指揮。女性と見紛うほどの妖艶で美しい容姿と細身な身体ながら肉弾戦を得意とする凄腕の格闘家でもある。その厚底ハイヒールで軽快に立ち回る姿は圧巻。しかし自己犠牲心が異常なほど強いため頻繁に大怪我を負っている。
基本的には礼儀正しく優美な雰囲気を纏っている絵に描いたような紳士であり何事にも沈着冷静で喜怒哀楽の表情を見せず常に静かな笑みを湛えている隙のないクールな人物。……しかしそれは表の顔。根は酷く感情的かつワガママで傲慢で寂しがり。親友のレヴァイアから「手に負えないじゃじゃ馬ヤロー」と称されるほどの暴れん坊。言葉遣いも普段は丁重で気品ある敬語口調だが怒り出すとドスの利いた声で荒い言葉を放つ。
誰より優しくて誰より残忍、融通が聞かない頑固者ながら超気分屋といった相反する極端な面を内に数多く秘めているのも彼の特徴。ついでに嘘が下手。そんな無駄に素直でもって器用なようで不器用なところが仲間たちに愛されている所以。
金銀財宝や光物が何より大好き。反対に女と間違われる事、耳のふさふさを引っ張られる事、すっぴん顔を見られる事を何より嫌っている。ついでに近寄り難い雰囲気とは裏腹に案外フランクで下品な話にもノリノリで応じてくれる、というか自分から下品な話を振る下ネタ好き。
作者用メモを兼ねた備考
★普段は城にてペットのカラスたちに囲まれ優秀な主夫(?)レヴァイアにお茶とお菓子と食事を振る舞ってもらいながら謁見の間にて玉座に腰掛け国政の仕事を行って優雅に過ごしている。意外にも仕事っぷりは不真面目。気が向かないと手をつけずに街へ遊びへ出掛ける有り様。本人曰く「あんな仕事、私が本気を出せばすぐ終わるし」とのこと。実際すぐ終わるから凄い。
★街の設計や街を機能させるにあたって法律や貨幣の概念を与えたのは何を隠そう彼。
★優秀かつ圧倒的な美貌を持って生まれたがために近寄り難い存在とされ孤立を余儀なくされたバアルにとってサタンやレヴァイアは対等に接してくれる数少ない友人であり、バアルもまた他とは一線を画する存在だった彼らに臆することなく対等に接した。これが友情の始まりである。
★誰もが頭の上がらないお方。神の一人であるサタンやレヴァイアもバアルにだけはどうにも頭が上がらないらしい。理由は「怖い」から。実際、怖い。誰よりも怖い。
★しっかり国政の仕事を行っている日は午後3時にレヴァイアの淹れたお茶が飲めないとブチ切れるのでレヴァ君はどんなに街で夢中になって遊んでいる時でも3時になると大慌てで城に帰っているとか。
★不思議とリリスを異性として見ることはなく、妹のように溺愛していた。
★煙草好きだけど自分で火をつけるのは面倒臭い……ということでレヴァ君が口に咥えて火をつけたばかりの煙草をよく横取りしている。もちろん文句なんて言わせません。
★気侭な独身貴族であり、自身に子供がいないこともあってサタンとリリスの置き土産であるルシフェルを実の娘かそれ以上に溺愛している。それはもう可愛くて仕方がないらしい。
★破葬神話一の美貌と色気を持つ男。ゆうに腰へ届くほどの長い銀髪に陶器のような白い肌と魅惑的な切れ長の目――。彼の美しい容姿を目の当たりにし眩暈がするような色気に触れると男も女も関係なく圧倒され腰が砕けるという。
★彼の色香に触れて心乱されない者はいないとまで言われている。それほどに彼は視線一つで男も女も敵味方も関係なく魅了してきた。
★実際、創造主でさえも彼の美しさには心奪われている。
★戦地では大概の天使が彼と対峙したが最後、その美貌に剣を向けることを躊躇し己が殺される道を望むという。
★幼少期から親しい仲であるルシフェルでさえも至近距離で彼と見つめ合った際は赤面した。
★妹分であるリリスも以下同文。
★女性陣だけでなく無骨なカインや無垢なお子様のバズーですら赤面した。
★バアル自身、己の美貌と色香がどれほどのものか自覚しているため逆に出し惜しみすることなく大いに活用している。そのせいか仕草がいちいちエロいらしい……。
★半端ない色気の持ち主な挙げ句にエッチなことが大好き。透き通るような容姿に反して隙あらば男だろうが女だろうが構わず食べようとする肉食系である。なんたって常に飢えていらっしゃいます。
★そんなだから一時期はサタンから「歩く18禁」と称された。
★本人はエッチなことが大好き。しかし意外にも彼の誘いに乗る者は少ない。だがよく考えれば意外ではなく当然。彼の相手をするなどあまりにも恐れ多いことに加え彼が相当な性癖の持ち主でありドSでドMなことから彼のペースに引き込まれたが最後、正気を保って朝を迎えるのは至難の業。とどのつまり大概の者は『彼が怖すぎて相手をする気になれない』のである。
★あまりにも相手してくれる人がいないせいで一度だけヤケを起こし好みの天使を生け捕りにしーの持ち帰ってあんなことやそんなことをしようとして「外道なことはやめなさい!」とサタンに怒られたことがある。
★そんなエロ魔神なバアル様もルシフェルが生まれてからは生活を改めたそうな。
★上記の美貌と色気の要素+超優秀な男すぎて逆にモテないのが悩み。彼の隣に並ぶとどんなに気の強い者でも劣等感に苛まれてあっという間に心折れるという。彼がずっと独身貴族でいる理由はこれ。
★ともかく本人の意に反して近寄り難い雰囲気が放たれている人物である。ゆえにバアルを好いて近付いてくるのはそんなオーラを物ともしない変な子ばかり。ミカエルが良い例です。
★そもそも常に行動を共にしているサタンとレヴァイアも結構、変。
★何処までも見渡せる尋常ではない千里眼と不気味な予知能力の持ち主。天使たちが魔界に攻め入ろうとすると必ずと言っていいほど察することが出来る。どうやら彼は『沢山の死が訪れようとすると予め察することが出来る』傾向にあるようだ。本人も何故自分がこんな予知に長けているのか分かっていない。
★千里眼の延長でバアルは相手の心理を読む術にも長けている。が、こちらは万能ではない。
★自身に妙なコンプレックスを抱いているため、すっぴん顔を見られることが大嫌い。普段は常にドヤ顔な彼だが化粧を落とされると驚くほど弱気になって慌てふためく。
★すっぴん顔を目撃した人たち曰く……
★バアル様のすっぴん顔は女の子みたいで超可愛いとのこと。
★男としてのプライドが高いため女呼ばわりされると激高する。実際リリスに女性ではないかと疑われた際には「そんなに言うなら私が男たる証拠をお見せしましょう」と言って己の全裸を晒そうとしたくらいである(もちろんサタンとレヴァイアに止められて未遂に終わりました)。
★耳のふさふさを引っ張られるのが大嫌い。何故なら本人曰く「キン●マをハイヒールのつま先で蹴り上げられるよりも痛い」から。絶対触らないようにしましょう。
★どうにもこうにも宝石類には目がない。ゆえに実費で買い集めると我慢が利かなくなってしまうのでアクセサリーは貰い物のみで揃えるようにしているらしい。おかげさまで事あるごとにサタンとレヴァイアは宝石を強請られて半ベソになっているとか……。
★一人称は『私』。口調は基本的にとても丁寧。その分、激高した時の反動が大きい。相手の心を抉る術に長けているためバアル様の口撃力はおそらく悪魔の中で一番高いと思われる。
★魔術と体術に長けた珍しいタイプの戦士。戦場では指揮官としての手腕を大いに振るう。しかし自分の身体を粗末に扱う癖があるので大怪我を負う頻度はカイン並に高い。五体満足で戦いを終えたことなどないと言われるほど。
★本当に大怪我を負う頻度がハンパないので本人も「ま、また私ばっかりこんな目に……」と悶絶しながらボヤいていたりする。
★で、レヴァイアに「しっかりしろバアル! 痛いの好きだろお前!」と励まされたことがある。
★それに対して「こ、この痛みは気持ち良くない……!」と答えるあたりバアル様、悲しい。
★今でこそ快活なバアルだが昔は違ったらしい。伝説の女神ジブリールの弟として天地創造期に生誕したものの幼少期はとても身体が弱く、殆ど人目に触れることなく一人でひっそり過ごしたと言われている。
★大天使ラファエルとはあらゆる意味でライバル関係にあり、ことあるごとに激しい衝突を繰り返している。
武器

★爪
力を込めるとその爪は硬度を増し冷気を帯びて何より鋭い刃と化す…唯一、自身の身体が武器なバアル様。爪の長さもある程度は伸縮自在。あと普段は五本の指に武器防具を兼ねたゴツい指輪もしているんですが指の禍々しい筋の浮きっぷりを見せる為、今は特別に外してもらってます。
以下、重大なネタバレ要素を含む備考
★バアル様の力の源
★バアルが強大な力を誇っているのは破壊神レヴァイアの加護を一身に受けているため。実は普段尻に敷かれているレヴァイアの方が正式には主。本気で頭が上がらないのはバアルの方。神に目をつけられているバアルは本当ならレヴァイアの加護なしに生きられない身。
★にもかかわらず遠慮なしに傲慢な態度でいられるのがバアルの凄いところであり、レヴァイアが快く加護を続けている理由でもある。
★ただし破壊神の加護には大きな反動がある
★身に注がれる力の巨大さによってバアルはたびたび怪物のような姿(主に眼球と血が黒く染まる)に変貌し、酷い吐き気に襲われる。これは本来なら持ち得ない巨大な力に身体が耐えられないため。
★バアル様には不死身疑惑もある
★あくまで噂の域だが呪いに近いほど尋常ではない加護を受けているバアルはレヴァイアに「生きろ」と望まれる限り心臓を破られても死ねないのではないかと言われている。実際にバアルは相当に怪物じみている部分があるため、こんな噂が出ても無理はない。
★予知能力も加護を得てから徐々に身についたもの
★バアルはあまり自覚していないが、これは死を全て受け止める定めを負ったレヴァイアを想うあまり身に付けた力と思われる。バアルの予知は『沢山の死を察するもの』、つまりレヴァイアに事前の覚悟を与えることが出来る能力である。たまたま沢山の死=戦争勃発なことが多いため誰からも重宝されている能力だが、本来は親愛なる友を守るためのもの。友を想うあまり自身が元々持っていた千里眼を知らずしらず進化させたのだろう。