Character
Michael
-
ミカエル
Michele …… 「神に似た者」「神の如き者」の意
- 愛称
- ミカエル様|ミカさん|ミッ様
- 年齢
- 天地創造時に生誕
- 性別
- 男
- 身長
- 199cm
- 髪色
- スカイブルー
- 眼球
- スカイブルー
- 装飾
- プラチナゴールド|ラピスラズリ
- 血縁
- 生みの親:神 息子:ミカエル含む12人兄弟
- 種族
- 天使
- 地位
- 最上級天使
- 武器
- 光属性魔法|大剣
- 敵視
- レヴァイア「なんだとこのヤロー」
- 憧れ
- サタン 「デレやがってコイツぅ!」
人物像
天地創造時にレヴァイア、サタンに次いで三番目、正式な天使としては初めてこの世界に生を受けた男。とても優秀な天使であり『汝は戦うために生まれた』と神に言わしめただけあってかなり大柄な体格と殺気立った鋭利な目つきの持ち主。その実力は彼とまともに殴り合いで勝てた者はいないとさえ言われるほど。現サタン、当時ルシファーとはまた違った魅力とストイックな思想を掲げて周囲の天使たちから厚い信頼を得ていた。
個人の考えよりも組織を大事にする相当な現実主義者であり、世界が混乱を始めた際も革命より安定を重視。ゆえに夢見がちな天使たちとは事あるごとに対立。特に非現実的な夢ばかり追うルシファーと創造主を最も追い詰めたレヴァイアには厳しく当たり、道に迷っていた当時のラファエルや自我を重んじてばかりのジブリールにも容赦のない態度をとっていたらしい。
性格は豪快かつ短気で意地っ張りで怒りっぽい。挙げ句に態度はぶっきら棒。言葉遣いも荒く眉間には常に皺を寄せ他人を見下すような冷たい視線の向け方をする。以上のことから酷く取っ付き難そうな印象を与える男だが人々に支持されていただけあってしっかりと優しく面倒見の良い兄貴分的な一面もあり、女子供や動物たちに対する態度は朗らかだった。
しかし森を見過ぎて木を見なかったことが災いしたのか反逆戦争前に自ら起こしたある出来事が原因で命を落とすに至った。だが彼の功績は大きく、神からは「忌まわしき破壊神に挑み散った勇敢なる天使」として今も称えられている。なお、亡くなったことにより顔合わせは叶わなかったが神との間に12人の息子がおり、全くもって性格似ていないが現ミカエルもその一人。
作者用メモを兼ねた備考
のちに『鬼神』と謳われるほど必要とあらば躊躇うことなく相手の生命を奪う容赦のない男であり、本当に戦うという行為に関しては神に褒め称えられるほど器用だった。あのルシファー(現サタン)ですらミカエルと殴り合いをした際に敗北を味わっている。
★本当に戦うことに関しては器用。性格は色々と不器用だった。それでも慕う者が多かったあたり根は真っ直ぐな男だったのだろう。
★一人称は「俺」または「俺様」。口調はとても高圧的で粗暴。素直でない性格が影響しているのか「俺様が心配してやってんだから感謝しやがれ」といった上から目線な物言いをよくする。おかげで「なんでそういう言い方しか出来ねんだよ!」と周囲から反感を買うこともしばしばあった。
★身体が大きいだけあって相当な大食漢かつ大酒飲み。豪快に酒を呑みながら大好物の分厚いステーキにかぶりつく様は正に猛獣そのものだったという。煙草も大好きで草むらに腰を下ろし葉タバコを巻いている姿がよく目撃されている。
★破葬神話を代表する子沢山。神との間に息子が12人いる。現ミカエルもその一人。
★神との間に子供を儲けた理由:天地創造から20年近くが過ぎたあたりで神は子作りの失敗を繰り返すようになった。それにより酷い精神不安に襲われた神は我が子たちやジブリールに対して親とは思えない暴挙に走る。これに心を痛めたミカエルは少しでも神の精神が安定すればとの思いから進んで己の身体を差し出した。神はミカエルが快く身体を差し出したことにとても喜び今までになく授かった命を慈しんで育てたという。結果、彼と神との間に12人の強く美しい息子たちが生まれた。
★神は彼の真意に全く気付かなかった:神は気付かなかったが、ミカエルは決して快く己を差し出したわけではなかった。彼は事の最中ずっと神に気付かれぬよう大きな苦痛に耐えていたのである。実際、神に身体を差し出したとされる夜にて彼が人知れず草むらで嘔吐している姿がレヴァイアに目撃されている。
★そして……:この時にミカエルは激しく対立している最中のレヴァイアに気遣いの言葉をかけられ「覚えとけ。お前と違って俺みたいなザコはこうやって生きてくしかねんだ」と空虚な笑みをこぼした。
★本来は植物や動物と戯れることが大好きな優しい男。だが、彼のそんな一面を知っている者は少ない。本人も知られることを良しと思っていなかったようだ。
★ルシファーとは事あるごとに意見が対立しラファエルともあまり親しくはなかったが、そんな比でないほどレヴァイアとは犬猿の仲。ミカエルは死の概念であるレヴァイアの存在をとにかく快く思わない節があり、レヴァイアがやっと天使の身体を得て戻ってきた時など「あーあ、ロクでもねぇヤツが戻ってきた」と嫌悪感を露わにした。
★レヴァイアはのちに「俺が嫌いってことはそれだけ生きたいって思ってたってことで、つまりアイツはなんだかんだ言ってもこの世界が大好きだったんだろうな」とミカエルの言動に理解を示していた。
★レヴァイア、ルシファーに次いで三番目、正式な天使としては初めてこの世界に生を受けた男であり唯一無二の透けるような水色の瞳と髪を持っている。彼が水色の瞳と髪を持って生まれたのは神がルシファーの誕生から間もなく頭上に広がった空の青さに感銘を受けた影響。
★軌跡:20年余りの生を全うしたミカエルの存在と行動は良くも悪くも世界に多大な影響を与えた。特にレヴァイアやミカエルの記憶を継いで生まれた息子たちには彼の残した影が未だ重くのしかかっている。
★天地創造期にて:彼は誕生して間もない頃から「空を覆い尽くす巨大な闇を好く理由はない」とレヴァイアを毛嫌いしていた。女神ジブリールの存在がその理由の一つ。当時のミカエルに自覚があったかは分からないが、ともかくやたらと気になる存在だったジブリールがこちらには一切目を向けず闇の塊であるレヴァイアとばかり親しくしていたことを彼は面白く思わなかった。
★余談:ミカエルは「あんなバケモノのドコがいいんだ全く」という独り言の愚痴をルシファーにうっかり聞かれてしまい、慌てふためいたことがある。
★余談その2:レヴァイアが神に封じられることになった際も苦悩する最古の天使たちの中で一人だけ大喜びしてみせ、ジブリールの怒りを買った。
★レヴァイアとの対立とその結末:力を振るうことを恐れていたレヴァイアの枷を『何も見えなくなるほど怒らせる』ことで外した彼はそのまま暴走状態に陥ったレヴァイアの牙にかかり命を落とすこととなる。
★その際、全く太刀打ち出来ない圧倒的な力を目の当たりにすると同時に我を忘れ死の概念をまま具現化したような存在と化していたレヴァイアに「やめて」と叫んで恐れず向かっていったジブリールの姿を見た彼は死の間際「成る程、こりゃどう足掻いても勝てねーわ。すまなかった……」と己の敗北と過ちを認め血みどろの顔に安堵の笑みを浮かべた。
★結果として、ともかく彼は己の死と引き換えにレヴァイアの力を目覚めさせ創造神に対抗出来る唯一の存在に押し上げた。このことが結果として世界を僅かながら良い方向に導く。
★ゆえにミカエルとレヴァイアの間には多くのわだかまりがあったにもかかわらずレヴァイアがミカエルに対して嫌悪の情を示したり不満や恨みといったものを口にしたことは一度もない(レヴァイアにとって一番許せないのは自分だからかもしれないが)。
以下、ネタバレ要素を含む備考
★なにはともあれ……
★彼が女神ジブリールのことを好きで好きで堪らなかったことは間違いない。