Character
Tobacconist
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煙草屋
Tobacconist …… そのまま「煙草屋」の意
- 本名
- 「名乗りたくないな」
- 愛称
- 煙草屋
- 年齢
- 天地創造時に生誕
- 性別
- 男
- 身長
- 186cm
- 髪色
- 赤
- 眼球
- 金
- 装飾
- シルバー|ブラッドストーン
- 血縁
- 生みの親:神
- 種族
- 悪魔
- 地位
- 上級貴族
- 武器
- 土属性魔法(植物を自在に操る)|弓
- 得意
- 園芸
人物像
物珍しい赤い髪にバンダナを巻いた頭で耳には無数のピアスをつけ、タトゥーを彫り込んだ両腕を露出している派手な格好でもっていつも気怠い雰囲気を振り撒きカウンターに座っている老舗煙草屋の主人。常に店に篭っていて滅多に外出しない怠惰な性格の持ち主。何気に天地創造時に生まれた街の最高齢住人で実力は相当なもの。三大魔王とも親しく特にヘビスモなレヴァイアとは親しい仲。カインとも仲が良く女帝ルシフェルにもタメ口を利く。
なお、神から与えられた名を心底嫌っているので彼を本名で呼ぶのは厳禁。迂闊に口走ったら最後、普段の気怠い態度からは想像もつかない激しい怒りを見るハメになる。本人曰く「俺のことは見たままそのまま『煙草屋』って呼んで」とのことなので言われた通りそのまんま呼んであげよう。
作者用メモを兼ねた備考
★魔界に出回っている煙草は全て彼が製造したもの。店の地下には彼が一人で管理運営している巨大な煙草工場が存在する。ちなみに店の位置は多くの老舗商店で賑わっている中央通りを少し奥に行ったあたり。なかなかに立地条件の良い場所である。けれど煙草の販売は他の商店に殆どお任せ状態で彼が経営する本店へ直接煙草を買いに訪れるのは階級の高いごく一部の悪魔だけ。
★理由は何を隠そう煙草屋の気怠そうな態度が怖いから。それを気にしない客でないとこの店には入れないらしい。
★しかも彼の店で煙草を買うと「チマチマ買いに来られると面倒くさいから」と問答無用で100箱以上はまとめ買いさせられる。
★こんなだけど煙草屋本人は飾りっけのない性格なのでどんなお客さんも基本的に歓迎している。
★実は自分が死んでも愛煙家たちが少なくとも千年は困らないよう大量の煙草を地下に作り溜めていたりもする。
★ただのヤンキーにしか見えないけど天地創造時に神から生まれた7番目の息子なので実は超高齢かつ博学。魔界においては三大魔王に次ぐ実力者と言われている。実際相当強い。街に住む悪魔の中では間違いなく最強。
★街に住む最高齢かつ最強の男…。そんなだから一般のお客さんが怖がって余計に店へ来ない。
★彼が毎回戦争に参加しないのは実力を見込まれて(あと留守番が大好きな性格も見込まれて)街を一任されているから。彼はいつも魔王たちの不在をたった一人で補っている。
★年長者としての親切心で本編ではカイン、外伝ではリリスに有益な情報を与えてくれたこともある。
★弓の名手であり草花を守護する天使として生まれたため植物を自在に操る能力に長けている。幻覚作用のある植物の胞子を撒き散らして相手を混乱させる嫌らしい攻撃が得意。
★破壊神レヴァイアと昔から仲良しで表向きは「レヴァ様」と改まった呼び方をするものの二人きりの場面では普通に「レヴァイア」と呼ぶ。レヴァイアを敬称略で呼べる街の住人はおそらく彼だけ。ついでに街に住む悪そうな奴らも大体友達。人望が厚いため引き篭もり気質ながら交友関係はかなり広い。
★天使時代から変わらない唯一無二の赤い髪が何よりのトレードマーク。堕天しても不思議と彼の髪は変色しなかったそうな。
★煙草の製造といい街の守護といい、色んな意味で影の功労者。
以下、ネタバレ要素を含む備考
★本名について
★ウリエル(Uriel) …「神の炎」の意。これが彼の本当の名。しかし神に対する反抗心から「押し付けがましいんだよ」と強く拒絶して一切名乗りたがらない。
★レヴァイアは二人きりな時に限り彼を「ウリ坊」と昔のアダ名で呼んだりする。サタンもかつては彼をそう呼んだ。
★天使時代の行動:
★神の傍若無人な振る舞いが末期に差し掛かった時期、彼は彼なりに天使たちを救おうと幻夢草(ゲンムソウ)と呼ばれる強い幻覚作用のある草を配布していたことがある。この草を燻した煙を吸えばたちまち気分が高揚して良い夢を見ることが出来る、だが脳細胞が酷く損傷するという副作用があり、また「使用した者は健やかな子を作れない身体になる」ことから神に酷く嫌われた。
★神に嫌われながらも煙草屋が罰を受けずに済んだのはレヴァイアの後ろ盾があったため。
★幻夢草は一部の天使からも「こんな現実逃避をするためだけの草に価値はない」と嫌われた。
★とどのつまり緩やかな自殺を行うための代物ゆえ一部から嫌悪されるのは当然だった。
★当時、煙草屋は「こんなもんを欲しがる奴が悪いんだ、俺からコイツを勧めた試しはない」「俺はただまともな頭をしながら生きる勇気も死ぬ勇気もない奴らの拠り所を作っただけだ」という持論を展開し、自身の正当性を主張した。実際、彼に縋った者は見た目はともかく幸せそうな最後を迎えていた。
★この煙草屋による一連の行動は破滅願望に囚われた天使たちに縋られる日々を送っていたレヴァイアを大いに助けた。二人が友人関係を築いたのもこの時期のことである。