Character
Raphael
-
ラファエル
Raphael …… 「神の癒やし」の意
- 愛称
- ラファ|ラファ兄|ラファエル様
- 年齢
- 天地創造時に生誕
- 性別
- 両性具無
- 身長
- 194cm
- 髪色
- 金
- 眼球
- 金
- 装飾
- ゴールド|ダイヤモンド
- 血縁
- 生みの親:神 姉:ジブリール
- 種族
- 天使
- 地位
- 大天使長(天使の最高地位)
- 武器
- 光属性魔法|槍
- 宿敵
- バアル「御指名ありがとう」
- 嫌悪
- サタン 「え!? ちょっ、ショック!!」
人物像
創造主の信頼を一身に受け、天使と天界の全てを一人で統括している大天使。唯一両性具無の身体を持った存在でもあり、女とも男ともつかない妖艶な容姿、声、華奢な体格と腰より先まで達する長い髪を持つ。幼少時代はこの身体が災いして苦い経験をしたらしい。またある事をきっかけに孤立する。サタンが反旗を翻した際、サタン、バアル、レヴァイアの最古の大天使達の中で唯一神側に回った天使として有名。
戦闘能力は非常に高く彼を倒せる者は創造主と破壊神以外いないとさえ言われる程。細い腕からは想像も出来ない怪力を持ち、生まれ持った地獄耳の域を超える異常な聴覚はあらゆる音と気配を逃さないという。加えて頭が非常に良く、悪知恵を持って天使軍を悠々と指揮しては魔界に幾度となく危機をもたらした。だが自身の怪我の頻度も尋常ではなく今まで流した血の量は計り知れない。
性格は非常に真面目。自分にも他人にも厳しい現実主義者。ゆえに夢見がちな悪魔軍の思想は大嫌い。だが案外気分屋で融通きくところもあり、神の命令には絶対服従とばかりに表情変えず行動することもあれば反対に気楽な命令違反をしたりもする。口調も同じく気分と相手によってマチマチ。敬語であったり荒かったり重々しかったりとあまり一定していない。
魔王バアルとは浅からぬ因縁があり、顔を合わすたびに激しく暴言をぶつけ合う仲。そして私生活はとても質素。放っておくと水とパンしか口にしない。なお、冷血に見えて実は子供好き。可愛いものを見ると思わず破顔する。
作者用メモを兼ねた備考
★革命を目指す悪魔軍にとって一番の障壁である存在。太古の昔より夢ばかり追って半端な革命を起こしたサタンを嫌悪し、サタンが謳う甘い夢に踊らされたバアルとレヴァイアを哀れんできた。現在でもその心は変わらず、父の意思を継いだルシフェルに対して面と向かった際は容赦のない態度を貫いている。
★何はともあれ尋常ではない地獄耳。天界にいながら魔界の囁き声や誰が何処でスプーンを落としたかも全て把握している。ゆえに彼の監視を逃れるには結界を張るしかない。しかし結界を張ったら張ったで結界の存在を耳で把握してみせる。よって彼の監視を完全に逃れることは殆ど不可能に近い。
★常に音の洪水の中で生きているようなものであり今でこそ不必要な音を遮断する術を持っているが、幼少期は世界が充実していくに従って音が増えていくことに酷く苦しめられた。
★天界に住む天使たちは彼の地獄耳を恐れて私語の一言一句にすら気を遣っているとか。
★ラファエルはこの聴力を活かして相手の鼓動を把握し、相手が嘘を言っているか緊張をしているかといった内面を先読みして優位に立とうとする。
★ちょっとツンデレ気質。「別にお前のためじゃない」と言いながらちょいちょい親切なことをしてくれる。
★子供好き&動物好きが高じて天界の保護者としての立場を確立している。天界に住む天使たち動物たちはみな彼に育てられたと言っても過言ではない。神もラファエルの人柄を信頼して手塩にかけた子供の世話をよく一任している。
★ただしラファエルの教育は結構厳しい。口調が冷たいこともあって彼に泣かされた子供は数知れず。
★それでも根は優しいラファエルを天使たちはしっかり慕っている。
★なんたって面倒くさがりなので世話をした子供が育ち終わって大人になると「もう大人なんだから私に頼るな話しかけるな」と更に更に態度が冷たくなるラファエル。だが、それでも彼を慕う者は後を絶たない。
★ミカエルもヨーフィもラファエルに面倒を見てもらった身。ヨーフィに至っては現在進行形。
★動物の世話は途中で「面倒くさいから」という理由でミカエルに全て押し付けた。
★天界を統べる大天使長といえば聞こえは良いが、つまりは神からの期待を全て背負って世界の暗部を一手に担う立場である。しかしラファエルは誰に成果を語るでもなくたった一人で身に降り注ぐ全てを凛と受け入れ神が下すどんな命令にも顔色一つ変えることなく必ず従ってみせる。これもまた彼が天使たちに慕われている理由の一つである。天使たちは自分たちの安定した生活の裏にラファエルの活躍があることを言われずとも察しているわけだ。
★ラファエルは生まれながらに世界の暗部全てを担う定めを負っているレヴァイアを尊敬し、最下層にて天使たちの鬱憤晴らしに利用されることとなったカインをよく気に掛けていた。反対に敵ながらレヴァイアもラファエルの境遇を心配し、カインもラファエルをよく気に掛けていた。それぞれ同じ境遇の者同士として思うところがあったのだろう。
★あんまりにも酷い仕事を任された後は己の立場など度外視で個人的にレヴァイアかカインの元を訪れ愚痴をぶちまけることもあった。で、レヴァイアもカインも頼ってもらえるのは満更でもなかったので毎度しっかり話を聞いてあげたようだ。
★反逆戦争後、神が頼りにする唯一の存在としてラファエルは一身に加護を受けることとなる。この加護の度合いは日毎に増していき、やがて輝きを強め美しくなり過ぎたラファエルは宿敵バアルから「ある意味お前も化け物じみてきたな」と蔑みの言葉を投げつけられた。事実、神の加護を受け過ぎたラファエルの美しさは生命の域を超えている。
★頼られているだけあってラファエルは少しばかり神に意見できる立場にある。神があまりにもな行動をとった際はしっかり説教をしたことも。
★自分に対して神が若干頭の上がらない部分があることをしっかり理解しているラファさん、それを利用して小悪魔的な行動をすることも度々ある。
★宿敵バアルと並ぶ美貌と色気の持ち主(ただしラファエルの色気はバアルのそれと違って清楚な雰囲気が強い。本人が少し奥手な影響だろう)。ゆうに膝へ届くほどの長い金髪に陶器のような白い肌と魅惑的な切れ長の目――。彼の美しい容姿を目の当たりにし息を呑むような色気に触れると男も女も関係なく圧倒され指先一つ動かすことが出来なくなるという。
★目の肥えている悪魔であっても彼の色香に触れれば酷く心乱されるという。それほどに彼は視線一つで男も女も敵味方も関係なく相手を魅了する術に長けている。
★もちろん神は彼の美しさにすっかり心を奪われている。だから頭が上がらない。
★敵対関係にあるはずの女帝ルシフェルも至近距離で彼と見つめ合った際は堪らず赤面した。
★サタンからもレヴァイアからもカインからも「黙ってれば本当に美人なのになあ~……」と溜め息されたことがある。
★美貌が災いして獣じみた相手から何度か性的に襲われかけたことがある。
★ラファエル自身は己の圧倒的な美貌と色香をあまり自覚していないらしい。ただ「上の中」くらいには思っているとかなんとか。
★元は伝説の女神ジブリールとほぼ瓜二つの容姿をしているので、本当にちゃんと口調を改めて綺麗に着飾れば女神に匹敵する美人となるはずである。しかし粗暴で面倒くさがりな内面が容姿に現れてしまっているのでどうにも一歩及ばない。なお、恋愛に関して少し奥手な部分もあるため色気に関してもバアルには一歩劣るようだ。いやしかしまあ、余計なお世話だろう。
★一人称は「私」。口調は相手と気分によって大いにブレる。ただしいつでも「黙っていれば美人」と言われる話し方であることは共通。また言葉を酷く捻じ曲げる癖があり、素直に自身の気持ちを言葉で表現することは殆どない。
★神を「我が主」と呼ぶことも彼の特徴。
★なんだかんだで喋り口調は汚い部類に入ると思われる。
★バアルと互角の口撃を行えるだけあって口喧嘩の強さは尋常ではない。
★幼少期の一人称はとある事情から『僕』であった。
★この世界で両性具無の身体を持っている唯一の存在でもある。ゆえに男でも女でもないこと、子孫を増やす術を一切持っていないことに一時期は劣等感を抱いていたが年月を経た今は特に何も思うところなどないらしい。また、男呼ばわりされようが女呼ばわりされようが激高する様子もなく「好きに呼べ」と堂々たる態度を貫いている。
★態度が男寄りなためか『彼』と呼ばれることはあっても『彼女』と呼ばれることは殆どない。
★外伝にてサタンに『長~い髪の身体が細くて長くて女っぽいヤツ』と言われた際はしっかり怒った。
★本編にてルシフェルに『ツンツルテンの身体』と言われた際は華麗にスルーした。
★カインに『実は射程範囲内』と言われた際はさり気なく照れた。
★ラファエルの身体の構造に関する詳細(※少しエグい表現が含まれています)
★両性具無=一切の性器を持たない身体。乳房と全ての性器を排除した状態の筋肉質な女性と言えばいいだろうか。ラファエルの下腹部には尿道口だけが存在する。(女性のそれより盛り上がりの小さな大陰唇と小さな小さな小陰唇、その中に尿道口がある)。「立ち小便できないのが本当に不便だ」と本人談。悩みはその一点に尽きるらしい。
★戦地では身の丈を超える長槍を自在に操って容易く悪魔たちを屠っている。ラファエルの持つ金色の槍は神の加護を強く受けているため、悪魔はこの槍に軽く触れただけで肉が激しく焼け爛れるという。また、体術の強さも相当なもの。場数の多さも相俟ってラファエルの強さは神に限りなく近い。
★しかし無茶をしがちなこと、大将ながら最前線で活躍していること、絶対の力を誇るレヴァイア&サタンと対峙する機会が多いことから大怪我を負う頻度たるや尋常ではない。
★私生活は本当に質素。「そこが大天使の家だ」と言われなければパッと見では分からないほど必要最低限のものしか置いてないシンプルな平屋に住み、食事は基本的にパンと水しか口にしない。また特に用事がなければ時間の許すかぎり大きなベッドでごろ寝しているだけ。あとは稀に庭の草花を手入れする程度。裏手にある森林で森林浴を楽しむことはあれど丸っきり娯楽らしい娯楽のない過ごし方をしている。
★こんな有り様なのでヨーフィから「ラファ兄って何が楽しくて生きてるんだか……」と溜め息されたことがある。
★本当に放っておくとパンと水しか口にしないため、ヨーフィは彼を心配してよく夕食を一緒にとるようにしている。
★気が向かないとパンすら食べず水だけ飲んで過ごすこともあるため、ヨーフィは彼を心配して以下略。
★部屋の質素ぶりも相当。それもヨーフィは心配して何かと部屋のインテリアを増やしてあげている。
★魔王バアルとはあらゆる意味でライバル関係にあり、ことあるごとに激しい衝突を繰り返している。いやしかし若干敵わない部分もあるのか「なんだかんだ言って頼んだことはやってくれる、そこが貴方の良いところ」とバアルから攻められると断りきれずに面倒を引き受けてしまうことが多々。
★プレゼントを貰うととりあえず耳元で振って音で中身を当てようとする。とどのつまり箱の中身がケーキだった際は大惨事。親しい者は総じて一度はこれをやられているのでラファエルにケーキを渡す際は先に「これケーキだから!」と告げるようにしている。
武器

★槍
神様の加護を受けて常に眩く輝いている投げてヨシ、刺してヨシ、振り回してヨシな2m強の全長を誇る長槍。武器の装飾度はゼロ。「この飾りっ気の無さが持ち主の性格をしっかり表してますね」とバアル様、談。
以下、ネタバレ要素を含む備考
★ラファエルが神に強く加護されるたびにバアルが激高する理由
★神から加護を得るには信頼を高めることはもちろん神の機嫌もとらねばならない。色情狂な神の機嫌を手っ取り早く得る方法は一つ。つまり加護が強まることは率直に言うとラファエルが何度も献身的に神へ身体を差し出していることを意味している。ゆえにバアルはラファエルが力を強めるたびに「恥知らずが!」と激高するのである。
★幼少期の暮らし+女神ジブリールとの関係について(※重大なネタバレを含みます)
★ラファエルと女神ジブリールとは一つの身体を分け合った双子の姉妹である。姉妹呼びなのは二人が愛されるために生まれたとしか思えないあまりにも美しい容姿をしていたため。
★しかしラファエルは女であろうとはせず、破壊神レヴァイアに恋心を抱いたがために周囲から執拗に責められる姉を守ろうと男を演じ幼少期は自分を「僕」と呼んでいた(これはジブリールから「似合わないからやめなよ」と指摘を受けるまで続く)。行動は常に姉と一緒。「ついて来るな」と邪険にされても必死に付き纏った。
★実際にジブリールが非力な分ラファエルは生まれながらに強い力を秘めていたため、側にラファエルの存在がなければジブリールはもっと酷い仕打ちを周囲から受けていたはず。
★ほぼ同時期、世界が充実していくにつれ耳の良さが災いして音の洪水に悩んでいたところをレヴァイアに救われたことがある。これを機にラファエルはレヴァイアへの認識を改め、彼と姉の関係を応援するようになった。
★レヴァイアが神に封印されて以降、常に行動を共にしていた姉が自宅に引き篭もってしまったことを機に独り立ちを始める。周囲から「お前の姉ちゃんどうにかしろよ」と責められても「うるさい黙れ」と強気に返せるほど徐々に心も強くなっていった。
★ポジティブなことしか言わないサタンをこの時期から小馬鹿にしていた節がある。ともかく幼少期からラファエルが少しヒネた子供であったことは確かだ。