Character
Satan
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サタン
Satan …… 「悪魔」「反逆者」「神を訴える者」の意
Lucifer …… 「明けの明星」「光をもたらす者」の意
- 旧名
- ルシファー
- 愛称
- お兄ちゃん|サッちゃん|パパン
- 年齢
- 天地創造時に生誕
- 性別
- 男
- 身長
- 188cm
- 髪色
- ダークパープル
- 眼球
- ショッキングピンク
- 装飾
- ゴールド|ルビー
- 血縁
- 妻:リリス 娘:リリン(現:ルシフェル)
- 種族
- 悪魔(正確には神の一人)
- 地位
- 魔界の帝王(三大魔王の一人)
- 武器
- 炎魔法|ナックルダスター(拳)
- 恐怖
- バアル「なんでだよっ!」
人物像
娘に己の全てを託して死亡した外伝主人公。三大魔王の一人。「始まり」や「希望」といった正の概念を司る神のような存在であり、神に肉体を与えられた最古の天使として天界に君臨していた当時から人々の生きる支えとなってきた男。日々混乱を極める世界を見るに耐えず創造主を相手に天と地を分ける反乱戦争を引き起こした張本人でもある。
とにかく『希望』の象徴として生まれつき人を惹きつけて止まない魅力の持ち主。相反する概念を抱くレヴァイアからも兄と慕われていたみんなの兄貴分。それは反乱に失敗し地に落とされ『明けの明星』の名を剥奪され『反逆者』の烙印を押されても変わることなく堕天後も持ち前のリーダーシップを活かし魔界の帝王として君臨した。
彼の背中に夢を託す者は絶えることがない。それが良くも悪くも戦争を長引かせる要因にもなったのだが、殺伐とした環境にあっても魔界の住人からは笑顔が絶えないことを思えば彼の功績は讃えるに充分値する。
あまり飾りっけのない男ゆえ経歴や強面の見た目とは相反して性格は基本的に大らかで明朗快活。面倒見のいい生粋の兄貴分気質。常に喜怒哀楽は剥き出し。女の子の前ではカッコつけマン。そして実は細かく周囲に気を遣ったりと繊細で優しい部分も持つ。だが、そんな一面も霞むほどに言葉遣いは最悪の部類に入るほど汚い。
底抜けの愛妻家であり、親馬鹿。家族の話を始めるととにかくノロケが止まらない。なお、堕天した際に神から何をされたやら怒ると髪の毛が逆立ち頭にヤギのような角が生えるという変な身体的特徴を植え付けられてしまった。おかげで怒ると凄く分かりやすい。
作者用メモを兼ねた備考
★なにはともあれ希望の神と謳われる絶対の概念を身に宿した神の一人。希望と始まりを担う彼が「もうお終いだ」と全てを諦めた瞬間に世界は希望を失い、形をなくすのではないかと言われている。あくまで仮説なのはサタンその人が希望の神である影響からか病的に前向きな性格をしており、何かを諦めるに至ったことがないため。
★希望の神サタンと破壊神レヴァイアとは全てにおいて表裏一体な関係にある。本来なら相成れないことだろう。だが『お前の概念を背負うことなど俺には出来ない』と感じ『お互いがお互いを尊敬する部分だけは共通していた』ことから自然と強い絆を結ぶに至った。これはサタンが常に緊張感を抱き一人で暴走せずにいられる理由の一つである(本来、病的に前向きな彼は自分の行動を恐れるということが殆どない)。
★喧嘩の強さは折り紙つき(ただし初代ミカエルには一度だけ殴り負けたことがある)。強力な魔法を有した凄腕の格闘家でありレヴァイアに次ぐ巨大な力の持ち主ゆえ戦地では常に特攻隊長を担っていた。確固たる信念のもと炎を纏って命を屠る彼の姿は神そのものだったとのこと。
★始まりと希望の概念を身に宿しているため、生まれながらに羨望の眼差しを受け周囲の天使たちから慕われた存在。本人も己の立場に幸せを感じていた。しかし自身が周囲に与える希望が必ずや良い結果をもたらすものではないと自覚して以降、苦悩することが増え「どうすれば誰もが幸せになれる世界を築けるか」と考えるようになったという。
★幼少期は絶世の美少年であったらしい。だが内面が顔に滲み出てくるにつれ、今の柄悪い容姿へと変貌したそうな。
★妻リリスに完全依存している部分があり、弱るとすぐに縋っていたとかなんとか。どうにもリリスはサタンにとって欠けているものを全て補ってくれる存在だったらしい。
★娘リリンが生まれてからは親バカ一直線。娘が一晩だけバアルの家に泊まると決まった時など寂しさのあまり号泣してみせた。
★レヴァイアと同じく共に三大魔王の一角を担うバアルには全く頭が上がらない。何故ってバアルが怖いから。(補足するとリリスと出会う以前はバアルだけがサタンの至らない部分を補ってくれる存在だったために未だ頭が上がらないでいる)
武器

★ナックルダスター
男たるもの拳で勝負、剣は性に合わないと言い張るサタンの野獣ッ気に溢れた武器。攻守共に大活躍なデッカいダイヤモンドのトゲ付き、ゆえにバアルさんが常々勿体ないとぼやいていたとか。
以下、ネタバレ要素を含む備考
★サタンの堕天による外見の変異について
★瞳は桃色に染まり髪は黒くなり激高した際に頭部にツノが飛び出るようになったのは堕天が原因ではなく実は元々そういう素質があったため。肉体から神の加護が消えて元々の素質が露出するようになったためにサタンの身体は化け物のように変異した。これは希望が一歩間違えば絶望と化すことの表れであり、堕天後のサタンは自身の不甲斐なさに悩むたび心の隙を突くように強く変異する身体に悩まされることとなった。
★失われた名前について
★堕天を機に神の呪いによってサタンは『ルシファー』という名を剥奪された。誰もが彼を『ルシファー(希望)』と以前と変わらぬ名を呼んでいるにも関わらず、ルシファーという単語が知らずに『サタン(反逆者)』に置き換わってしまうという質の悪い呪いである。これに気付いたのは神の一人であるレヴァイアだった。
★サタンはこれを「逆にみんなが俺の名をしっかりと呼んでくれている証だ」として前向きにとらえた。
★あくまで反逆を企てた希望の神からルシファーの名を剥奪する呪いだったため、娘リリンが女帝の座につき希望の名を継承した際は問題なく誰もが『ルシフェル』の名を口に出来た。