Character
Cain
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カイン(Cain)
Cain …… 「私は得た」の意
- 愛称
- カインさん
- 異名
- 大罪人|泥人形
- 年齢
- 人間界創造時に生誕
- 性別
- 男
- 身長
- 189cm
- 髪色
- 白(元は黒髪)
- 眼球
- 赤
- 装飾
- シルバー|ガーネット
- 血縁
- 生みの親:神
- 種族
- 亜種(元は泥から創られた人間)
- 地位
- 最下層の大罪人。脱獄後は女帝の保護者
- 武器
- 大鎌
- 苦手
- 野菜|勉強(文字の読み書きも出来ない)|小娘
人物像
本編の準主人公で破葬神話の大怪我担当。神が泥から創った初めての人間にして初めての殺人を犯し大罪人として牢獄に初めて繋がれた初めて尽くしの男。唯一の同胞だった弟をとある事情から殺害。神を憤慨させ、数千年にも及ぶ長い年月を一切光の届かぬ牢獄で過ごした壮絶な過去の持ち主。後にルシフェルの救いによって脱獄に成功し、以降は恩返しを兼ね彼女の良き相棒となって行動を共にする。
彼の真っ白な髪は牢獄にて永劫の責め苦を受け続けた事の名残。その他、激痛絶えなかった日々の影響で様々な神経も破綻してしまい、特に痛覚に関しては完全に麻痺状態。ゆえに自分の身体には酷く鈍感。放っておくとどこまでも無茶をする。
元はただの人間だが数多くの奇形箇所(細身に反する異常筋肉等)があったところに神の呪いによって得た半不老不死の身体や豊富な経験も重なったことにより、その身に宿した力は計り知れない。しかし人間だっただけに飛行能力と魔法能力はない。
表情は目つきの悪さが災いして常に不機嫌そうであり喋ると見たままそのまま口調も荒い。よって誤解される事が多いが内面はおふざけ好きの激情家。好奇心旺盛で不器用、非常に子供っぽい性格。ただし境遇が境遇なので少々ネガティブな面も持つ。
勉強知らずな為に全く字が読めず、食べ物の好き嫌いも激しく特に野菜は一切口にしない。また極度の寒がりだったりもする。そして恩人であり自分に一途な好意を寄せるルシフェルを平気で「ブス」と呼ぶ。そんな彼の生き甲斐は酒と煙草と魔界の街を散策することと毎日のルシフェル観察。なんだかんだでルシフェル大事にしてます。
作者用メモを兼ねた備考
★身体の再生能力が高い挙げ句に痛覚が完全に麻痺しているせいで周囲が絶句するような無茶を平然と繰り返す。火傷必須な灼熱の料理を全く冷まさず口に頬張るなど序の口。戦場においては自身の身体を盾として仲間を守るだけならまだしも、ただ敵を驚かせたいがためだけに自身の目玉を繰り抜いて投げつけたりもする。これには味方もビックリ。
★戦場においては有利な身体かも分からないが痛みに鈍感なせいで危機に陥る場面も多々。
★日常生活においては不便しかない。カインも自分の感覚が間違っていることはよく分かっているので「痛覚の有無は関係なしに身体の痛むことは極力してほしくない」と事あるごとに注意を促してくるルシフェルの存在には「イチイチうるせぇ」と顔をしかめながらも内心はしっかり感謝している。
★美男揃いの環境にあったルシフェルが一目惚れしたほどの美青年。なのにルシフェルが目を光らせているせいで街では全然女の子が寄ってこなくて寂しい。
★バアル様から「フフッ、あんまり美味しそうだから最初お顔を見たときは取って食べようかと思ったくらい」と言われたことも。
★実際に獄中では沢山の天使に嫌というほど食われまくった(※本人はこの経験を自慢している)。
★ルシフェルの気持ちに気付いてはいるけども、どう応えたものかと実は真面目にしっかり悩み続けている。で、周りに相談しても「何を悩むことがあるんだ、付き合っちゃえよ」としか言ってもらえないのもまた悩み。みんながみんなルシフェルを自分に押し付けようとしてくることに心底困っている。
★相手は友人の大事な一人娘だわ歳の差は数千歳だわ、そもそも子供には興味ないわと素直に応じてやれない要素が本当に多い。
★肩書は「女帝の側近」。毎日女帝の側で息を吸ってればOKの簡単なお仕事。報酬は女帝の気分次第(毎日飲み歩いても余るほどの額は必ずくれる)。一応、本人はちゃんと労働意欲があって街の人に手伝いを頼まれたら余程イヤな作業でない限り快く引き受ける。でもあんまり単独行動をすると女帝が寂しがって「帰って来い早く帰って来~い!」と喚くから仕方ない。
★とどのつまり女帝からお小遣いを貰って暮らしている身。なので「俺はお小遣い暮らしなんだぞ大変なんだぞ!」とか「どうせ俺はヒモ男だよ……」といった自分を卑下した発言をよくする。仲間内からも「このヒモ男め」と時折からかわれる。
★お小遣い制で生きてるカインを気遣って遊び仲間のレヴァイアは何かとよく奢ってくれる。
★武器の扱いに長けるが魔法能力は持たない典型的な戦士タイプ。身の丈を超える巨大な鎌を自在に振り回し死神の如く相手の命を刈る。再生能力の高い頑丈な身体を活かして盾役も担ってくれる。なお、痛覚の欠落により一切怯むことなく突進していく戦闘スタイルからカインは『狂戦士』とも称されている。
★人生経験が特殊かつ獄中生活が長かったせいで知識が非常に偏っている。冗談抜きに一般常識の欠落は著しく脱獄当初などルシフェルに逐一世話を焼いてもらわないと日常生活もままならないほどだった。一応は好奇心旺盛な性格だったことが功を奏して少しずつではあるが知識を増やしてはいる。が、未だに文字は一切読めない。何故か学ぶ気はない。本人曰く「文字なんか読めなくても生きていけるし」とのこと。
★文字が読めなくても生活に支障ないのは周囲の優しさあってのことだと本人はちゃんと分かってる。申し訳ないとも思ってる。でも勉強しようと思っても脳が拒絶反応を起こしてしまうんだとか。
★文字は読めないけど数字はなんとなーく分かるようになってきたらしい。月のお小遣いを上手くやりくりしないと遊べなくなって困るのは自分、ゆえにお金の管理だけは頑張れたっぽい。
★拷問経験者だけあって人体の構造にはやたら詳しい。
★偏食の酷さは折り紙つき。特に野菜が大嫌いで一切口にしようとしないことは有名。本人曰く「味がない」「口に入れた瞬間にテンションが下がる」「とどのつまり単純に美味しくない」とのこと。彼の為に野菜抜きの別メニューを作らなきゃいけない料理担当の仲間はいい迷惑。
★でもハンバーグに入ってる玉ねぎの微塵切りやらピラフに入っている細切れのピーマンや人参は文句言わずに食べるので決して野菜を一切食べれないというわけではないらしい。
★野菜嫌いが酷すぎて野菜のことなど全く学ぼうとしない。なのでキャベツとレタスの違いが分からないどころか野菜の名前自体知らないものが多い。
★ミカエルと一緒に食事している時はミカエルが野菜好きなことを利用して自身の皿にある野菜を全て「食ってくれ」と押し付ける。
★カインの野菜嫌いは街でも有名。知らぬ者はいない勢い。なので街の飲食店はカインが来店すると言われずとも野菜を極力抜いて料理を作ってくれる。
★カインは牢獄生活の影響で味覚にも少し難がある。これが偏食にも多少影響しているかもしれない。
★色々と困った子な反面、精神面の強さは随一。落ち込みやすいルシフェルを常に励まし元気づけることはもちろん、感情的になり易いバズーとデイズをよく落ち着かせてもいる。
★生い立ち:
★人間界で暮らした幼少期:
★カインは人型に練った泥に魂を宿され「私は得た、魂の新しい宿り木を」と神に歓喜されながら初めての『人間』として生を受け発展途上な人間界で目を覚まし誕生した。目を覚ました瞬間には既に12歳相当の身体を持っていたと本人は記憶している。なお、気付いた時には10歳相当の身体を持った弟も隣にいた。弟の存在を確認するなりカインは「彼を守らなければ」と即座に感じ、何をするにも兄として必ずリードしてみせた。
★人間とはいえ私たちの知る人間と違って彼の身体能力は誕生当初から尋常ではなかった。
★兄としての思いやりが後に大罪を犯すキッカケにもなってしまう。
★この頃から何かとラファエルには面倒を見てもらっていた。創りかけの世界に弟と二人ぼっちなカインにとってラファエルは誰よりも頼れる存在だった。
★数千年にも及ぶ獄中生活:
★神から半不老不死の呪いを受け魔界の最果てにある窮屈な牢獄に投獄された後カインは寝る間も与えられず凄惨な拷問を天使たちから受け続けたという。その察するに余りある苦痛の日々に様々な感覚が破綻。黒かった髪は徐々に白く染まっていき、少なくともリリスと出会った頃(投獄から凡そ7年後と思われる)には完全に白髪と化し痛覚も殆ど麻痺していた。
★「彼には何をしてもいい」という神の公認もあり、最下層にいる存在として天使たちから鬱憤の捌け口にされ続けた。挙げ句に性欲の捌け口にすらもされたという。しかし本人はその経験を嬉々として語る。
★住めば都というやつで痛覚麻痺後は案外牢獄生活を満喫していた様子。色んな意味で天使たちに縋られることも多かった。
★大天使ラファエルもカインの元には何かにつけてよく訪れていた。
★自棄になった天使の多くは破壊神レヴァイアに縋るが中にはただの大罪人であるカインに「殺してくれ」と縋る者もいた。
★呪いの影響か不明だが自分が殺害した弟の顔はおろか名前すら忘れてしまったことを悔み続けた。脱獄が叶った今もその苦悩は続いている。
★脱獄後:
★数千年の牢獄生活の後ルシフェルに救われた後は良き保護者としてルシフェルの城に居候。お小遣いを貰って気侭に生活し、いざという時にはしっかり活躍している。
★設定余談。カインの瞳が赤い理由:
★内に秘めた熱い心が瞳から透けて見えているイメージでカインは赤目になりました。ルシフェルが「燃えるような赤い目だ」「この曇ることのない赤い瞳に惚れてしまった」とか言っているのはこの設定の影響です。
武器

★大鎌
全長2m強のドデカい大鎌。持ち主が無茶な扱いするせいで何度も修理されてるちょっと可哀想な武器。どうしてこんな扱い難そうな武器をカインがチョイスしたのかは本編参照。全てはその場のノリ。ロクに練習もしてないのにしっかり自在に扱っているあたりカインは器用な男。
以下、ネタバレ要素を含む備考
★真っ白な髪
★苦労し過ぎたせいでカインの毛という毛は全て真っ白。本人曰くアソコの毛も真っ白だとか……。本人はこの真っ白になってしまった髪を案外気に入っている。だから白髪染めは行わない(面倒くさいし)。